2009/12/31

Slim frame for Micro Sprite 2

Micro Sprite用に設計したリプレイス用のフレームが工場から届きました。

http://sklld.com/blog_img/sample20091231.jpg
http://www.sklld.com/dir_pc/index_archive_016.html

実際に乗った所、懸念していたフレームの捻れは特に感じません。デッキ幅がざっくり無くなったので非常にコンパクトになり重量も低減、抱きかかえると人間のシルエットに十分隠れるボリュームです。

Baby Razorの様にショートデッキ化して、更に携帯性を上げる方向で進めていこうと思います。

2009/12/17

Slim frame for Micro Sprite

Micro社製の最近のキックボード(Scooter)は溶接箇所が極端に少なくなっています。SpriteやBullet(LightはRazor M-130Aと同じ折り畳み機構が溶接されています)ではフロントフォークのコラム部分と、ハンドルとポストが直交している部分のみで、フレーム部は押し出しや削り出し、ダイキャストのパーツをボルトで組んであります。

そこで、携帯性を高めるのと軽量化の目的で、デッキ幅を41.5mmまで切り詰められないか図面を引いて検討してみました。

http://www.sklld.com/blog_img/sample20091217.jpg

41.5mmというのはデッキ裏面の2枚の5mm厚のフィンの外外の幅で、内内には折り畳み機構やフェンダーブレーキが収まるように設計されており、この幅を優先する事にします。ボルトオンの都合で薄く調整されていたデッキの厚みも5mmに変更して、5mm厚のコの字型の断面にしています。

自分で削り出せたら最高なのですが、機械も腕もないので今回も外注です。来週中ごろ、丁度クリスマスあたりに上がって来るとの事。デッキの幅が狭くなる事で、どの程度乗り難くなるのか、また捻れが発生するのかをチェックしたいと思います。捻れないならエイリアン2のパルスライフルの様な肉抜きも試してみたいです。

2009/12/16

Ciro Line 285

今年2009年に発表されたCiro Line 285というキックボードが有りまして...

http://www.precision-mechanics.de/shop/themes/kategorie/detail.php?artikelid=110&source=2&refertype=1&referid=2

ここまでミニマルにしてしまうと、工業製品というよりも趣味の工作という言葉が似合います。

ハンドルポストの高さの変更は出来ない模様。ハンドルポストはロックせずに、進行方向に倒れない様に稼動範囲をワイヤーで制限している程度。鉄と思われるプレートの弾性を利用してステアリングとしています。これは片持ちなので、左右それぞれのカーブ時にウィールベースが変わります。デッキからウィールまでに妙に距離があるのは、強度と弾性のバランスから、このサイズで無いと人間の手の力でステアリングを切る事が出来ないからだと思われます。

Razorをベースに発展してきたキックボードですが、直列2輪の場合、自転車用のオーバーサイズ・スレッドのヘッドセットと、専用のフォークを採用する事が通例でした。デッドコピーを作ってきた様々な会社も、この構造を簡略化することはして来なかったのですが、Ciro Line 285のステアリングのアイデアは非常に大胆です。キックボードの様な低速の乗り物では少々の癖は気にしないと判断されたのでしょう。

デッキもリヤも片持ちで板材を加工したフェンダーブレーキが付いています。ブレーキからはスプリングが省略され、アルミの弾性を利用したシンプルな構造。

デッキに滑り止めも兼ねて、パンチングメタル状の肉抜きがあったら格好良いとも思いますが、構造を見ると持たなさそうですね。

前後それぞれのアクスルを保持するパーツが、5mm程度の厚みの鉄とアルミ材となっており、耐久性の部分、また通常の乗車時にどれ位の歪みが発生するのか、非常に気になります。推測すると、保持しているパーツから35mm位の箇所にナットが来ると思われ、保持しているパーツが硬ければ、簡単にはめげないという事で成立させているのかも知れません。断面が大きくなるように工夫されたスペーサー等が隠れている可能性もあります。

またウィールは52mm幅で直径85mmのスケートボード用を使用しており、所謂、Razor等とは違う乗り味かと。

これで約25,000円。僕はまだ気軽に買えないですが、ハンドルポスト部分等を見直して1kg台に軽量化できれば、好きじゃなくても携帯できる乗り物になりそうな可能性を感じます。

更に携帯に特化するとしてしまえば、デッキ長やデッキ幅を見直し、よりフレームへの負荷が低いと思われるインラインスケート用のウィールの使用等、重量・サイズ共にまだまだ削れるでしょう。