2018/08/27

Mini125 Front Dual Wheel


minilove の応募期間が長かったので、キックボードのフロント二輪化キットを自転車用に設計し直して試作してみました。100mm ウィールと 72mm 二輪を互換できるように高さを設定しているので、交換後も乗車ポジションに違和感は有りません。段差には弱くなっていますが、従来からの弱さと比べても微々たるもので... フロント二輪化キットとフォークを繋ぐ関節部にはナイロンワッシャーを噛ませているので、フロントをホップしてもフォークの先でパーツは半固定され暴れることはありません。低速での走行時に非常にクイックな極小径車のハンドリングが安定するメリットは大きいと思います。


フロント寄りに重心があり、スピードを出さないMini125ではフロントはブレーキ無しでも十分と思いますが、ピストやら何やらで聞こえが悪いので、フロント二輪化キットのホイールベースを 1cm 程度伸ばして、ブレーキを内蔵する設計にしています。ブレーキは小さく引き代を大きく設計できないのでカンチやキャリパーより若干短くなりました。現在はVブレーキ用のエイドレバーを使用しているので、レバーを交換する必要が有りそうです。


これまでに作ったフロント二輪化キットはボルトとナットを使う仕様でしたが、最近製作したキックボードのデッキで問題の出なかった、アルミのプレートに直接ネジを切る方法を試しました。ローゼットワッシャーと皿ネジを使用して引っかかりの少なさそうなアウトラインにしています。ブレーキのリバウンド用に内蔵スプリングを作ったのですが、パワー不足で外部にもスプリングを配しています。これでも十分ではないので、内蔵スプリングの格納スペースや製作誤差を盛り込んで再考することにします。

動作はまだ完璧ではありませんが、構造としては Mini125 や JD Razor Japan のブレーキよりもシンプルで耐久性の有るものかと。需要の有る 100mm 用のブレーキシステムも近く考えてみたいと思っています。