2019/03/04

Windmill JPW modification


暫く前に作ったものですが、ライターのキャップを作り直しました。

Windmill JPW は古いターボライターです。恐らく1990年頃に発売されたもので、刻印以外のマイナーチェンジも殆ど無いロングセラーで、現在も継続して売られています。Windmill のターボライターはアウトドア向けに見えるデザイン、釣具メーカーが作った様な微妙なものが多いのですが、この JPW だけなかなか格好良いのです。

ダイキャストの表面処理は塗装のみ。ポリッシュのモデルも使用しているうちにクリアが剥がれ、錆びて渋い雰囲気になっていきます。ガス注入口のキャップはアルミ削り出しでアルマイト有り。刻印が同心円に沿う様にカーブしています。周囲はローレット、Oリングは防水と固定の二種と手の込んだもの。中心には丸カンを接続した可動するピンがあり、キーホルダーやストラップを繋げてアウトドアっぽくしようという趣向なのですが、このピンはポンチでカシメて固定されています。

ピンはアルミ製だと思うのですが、カシメの高さと部材の厚みが適当ではない為、やがてすっぽ抜けるという問題があります。フィールドですっぽ抜けた場合には知らないうちにライターは失われ、どこかに固定したストラップには小さなピンだけがぶら下がっているという悲劇も... タフそうでアウトドア用としていかにもなプレゼンテーションに、素直にノセられると失くしてしまうというのは最悪です。


そこで、このガス注入口のキャップを採寸し、ランヤードリング一体のキャップを作ってみました。ピンを作り直す方法もありますが、かなり狭い場所であるのと固定に薄いナットを使うと格好悪い気がして、ランヤードリング一体です。

オリジナルの寸法を踏襲したものをノズルの可動域に干渉しない程度に屋根を付けて密閉、余り主張したくないのでランヤードリング部はキャップの平面形と同じカーブです。4mm のパラコードがギリギリ通せるように 3.5mm で開孔しました。デザイン上の特徴になっていたローレットは、ランヤードリングの半円の面で十分にトルクがかかるので省略。結構気に入っています。