2019/06/14

Noise suppressor for Razor scooters

JD Razor MS-130A や現行の同デザインのキックボードの静音化について、柔らかいウィールの交換やクイックリリースの復旧等を試行して来ましたが、今回はリリースレバーの静音化についてです。

リリースレバーはスプリングでテンションを受けているのですが、スプリングの線径が細く折り畳みの際のスムースな操作感は得られているものの、走行時にはリリースレバーの遊びを抑制しきれず、路面からの振動を受けてカタカタとノイズを発しています。僅かなテンションの差なので、素材や線径と開孔のサイズ変更といった、下位互換可能なマイナーチェンジで改善できそうなものなのですが。

ワンオフであればスプリングを作り、新しいスプリングの径に合わせて孔を拡げてとなるのですが面白くありません。この部分は分解にも一般的ではないスナップリングプライヤーが必要になります。ユーザーの大部分が可能であろう形としては、柔らかな素材で適当にフリクションを与え、スプリングが開ききった状態のテンションを手助けしてあげれば良いのではと考えていました。サイズ的に 700c x 20 や 23 辺りの自転車用の細いチューブを切り出して、折り返す等すれば見た目も良いかも知れません。しかしチューブを使う場合もスナップリングプライヤーが必要になりそうです。

そこで、面ファスナーのループ側とフック側を溶着してケーブルを纏めるストラップとした商品があり、これを利用してみます。ハサミやカッターで加工できて末端処理も不要と難易度が非常に低い方法です。寸法的にはリリースレバーからフレームまでの距離 (今回の作例では 8mm。スプリングの腕の間隔は 6mm) に 0.5 から 1mm 程度大きくカットして一周程巻けば、スムースでありつつ鳴らない感じに。許されるスペースは狭いので、面ファスナーの厚みにもよりますがフック側の面積を必要最低限にして間に合わせます。今回は幅 9mm 長さ 60mm でフック側の長さは溶着部を含まず 10mm といった所。

カタカタという音が無くなるだけで、スムースで大人っぽい乗り物に乗ってる気がします。