2016/06/08

Locknut for 1 1/8 threaded fork assembling

工場から届いたキックボード用ナットの組付け例を作る必要が有り、オーバーサイズ (1 1/8) アヘッドのヘッドセット選びに悩んでいました。気に入ってた MORTOP のヘッドセットが結構な値段になっていたりで、結局 TANGE TECHNO GLIDE J27 に決定。格好いいのですが面白要素少なめの真面目なヘッドセットです。

これを現在建造中のMS-130Aスリムデッキに付けている neco のスレッド用ヘッドセットと換装します。ヘッドセットを外す部分は割愛して、下玉押しの圧入から。


下玉押しの圧入工具は持っておらず、近所の自転車屋さんにお願いしようかと思っていた時に、ジャンク箱に micro Bullet のコラムを発見。フォークと下玉押しを合わせるといい具合にセンターに重なりました。鉄製のスレッドのキャップも見つかったので、これで圧入を試しました。本番のフォークのスレッドに負担をかけるので何回もは出来ませんが…


こんな具合にばっちり圧入完了です。フォークがオールスチールのせいか歪みもありません。


上下ワンの圧入。専用工具で普通に進みます。


圧入後、フォークを通します。自転車であれば、ここでアヘッド用のステムとアンカー + トップキャップを使って、ヘッドセット内のベアリングの玉当たり調整を行ないますが、今回はアヘッドのヘッドセットにナットで圧を掛けていきます。


一つ目のナットで圧を調整します。ガタが無く滑らかに動くあたりで若干ヌルつきを感じるくらいが僕は好みです。径が大きく部品の精度が良いので、ヘッドスパナを使わなくてもちょっと固過ぎな所まで調整可能でした。一つ目のナットの位置が決まったら、二つ目のナットを締めていきます。


最後に工具でがっちり締めていきます。玉当たりを崩さぬ様フォークと一つ目をヘッドスパナで固定しつつ、二本目のヘッドスパナで二つ目のナットを締めていきます。


出来上がりはこんな感じ。上が Shimano PRO のスレッドヘッドセットとJD製のナット。下が、TANGE のアヘッドヘッドセットと Aoi Industries のナット。選択するヘッドセットにもよりますが、ハンドル位置が気になる程には変化がありません。


殆どの1 1/8 (オーバーサイズ / OS) スレッドヘッドセットに使われる 36mm 用のスパナ各種。良く見かけるグランジのスパナは 7mm と分厚くて、これ二本では分解は出来てもナットが干渉する為に固定が出来ません。BBBは 3mm でヘッドセットのキャップの固定にも問題なく使えます。今回のナットはグランジに合わせて 7mm 厚で設計しているので、36mm であれば概ねどのヘッドスパナでも調整可能です。